Dr.トムの 「食と健康」 情報ブログ

健康の視点を通して、「食」に関するタイムリーな情報を、専門家の立場から提供します。一記事は1000字程度にまとめ、ほぼ週一のペースで配信する予定です。 読者にとって、ヘルスリテラシーを養う一助になれば幸いです。

2021-01-01から1年間の記事一覧

発芽野菜(スプラウト)の健康効果(その2:スルフォラファンの効果と摂取法)

ブロッコリースプラウトの有効成分として知られている「スルフォラファン」は、もともとブロッコリーなどアブラナ科の野菜に微量含まれる成分です。 その新芽であるスプラウトには種子により差はあるものの、数倍から数十倍多く存在することが判り、またその…

発芽野菜(スプラウト)の健康効果(その1:種類と栄養価)

発芽野菜とは文字通り「発芽したての野菜、特に新芽」のことです。発芽のことは英語で「スプラウト(sprout)」ですので、スプラウトと言う呼び名もあります。 その栄養は成熟した野菜よりもはるかに高い場合があり、安価で手軽に生で食べられることもあって、…

手軽な「冷凍食品」、栄養には配慮を!

長引くコロナ禍で食料の買い出しもままならない中で、家庭用の冷凍食品の売り上げが初めて業務用を上回った、との報道がありました。 ここで言う冷凍食品とは凍結した食品を全て指すと思うかも知れませんが、そうではないのです。 そこで本報では、そもそも…

「果物」は、適量を適切に摂って健康に!

当該ブログの健康情報(2021.4.30)で、多彩な野菜・果物の色を意識して摂ることを推奨しましたが、本報では、果物の色が関わる以外の健康効果について、更新リブログ(「果物は健康に良い、悪い?」と題して配信済み:2019.1.31 & 2.7)します。 「果物」に関し…

多彩な野菜・果物には、色毎に機能性成分あり

八百屋の店頭には、年中、色とりどりの野菜や果物が並んでいますが、その色の正体が、ファイトケミカルという植物由来の化学成分である事は、以前に当該ブログでも配信済み(その1:2019.1.17 & その2:2019.1.24)です。 そこでは、カラフルな彩りを7色…

ヤル気ホルモン「ドーパミン」を増やす方法は?

コロナ禍で心身共に荒みがちな中、幸せを届けるホルモンが注目されてもいいのではないでしょうか。いわゆる幸せホルモンとは、心を整えて体を元気にするように刺激を与える物質のことで、主にセロトニン・ドーパミン・オキシトシンの3種類があります。 この…

今が旬の「筍(タケノコ)」、その栄養・効能や部位別使い分けは?

和食の食材として欠かせない筍(タケノコ)は、3月下旬~5月にかけてが旬の時期です。 今では年中食べられますが、やはりこの時期のタケノコは柔らかくて香りも立つために、美味しさは格別です。また栄養に関しても、昔はないとされていましたが、ここに来て見…

国民食の「カレー」、スパイスの効能と具材の選択は?

誰もが好きでお馴染みの国民食として、まず浮かぶのは「カレー」ではないでしょうか。 そのカレーの定義は、最も単純には「複数の粉末香辛料を混合させて作ったソースを用いた料理」ですが、ポイントは複数の香辛料(スパイス)を用いている点で、食べる漢方薬…

フレイル予防にタンパク質、その具体的な摂り方とは?

当該ブログで、「フレイル予防には、まず食事で充分なタンパク質を!」と題した情報を既に配信(2020.10.30)していますが、そこではフレイル(虚弱)の定義やタンパク質の必要性を説き、タンパク質の摂り方については乏しかったと言わざるを得ません。 そこ…

腸活に効く「水溶性食物繊維」を積極的に摂ろう!

最近、コロナ感染の予防 → 免疫力のアップ → 腸内環境の改善(腸活) → 発酵食品や食物繊維の摂取、という流れで食物繊維が注目されていますが、当該ブログでも関連の情報をお届けしていますので、改めて整理して紹介します。 まずは、腸内フローラ(「ヨーグ…

市販ヨーグルトの含有菌種やその効能を比較!

当該ブログでも「ヨーグルト」と題して配信(2019.4.11)していますが、具体的な市販品までは言及しませんでした。 そこで本報では、主な市販ヨーグルトの商品名(プレーンタイプ)を明示して、含有菌種やその効能を紹介します。-商品名(メーカー):菌種:公式H…

食用油の特徴(脂肪酸の系列別)とその使い方

当該ブログで「健康に良い油と悪い油」と題して3報に渡って情報提供しました(2019.6.20,6.27,7.4)が、その際、具体的な食用油のことまでは言及しませんでした。 そこで本報では、市販の主な食用油を脂肪酸の系列別に整理し、その特徴と使い方を紹介しま…

これからが旬の「苺」は果実? その効能は?

年末から年明けには店頭に並び、フェアも開催される「苺」ですが、本来露地物の旬は3~5月に掛けての頃です。価格も手頃になり、甘味も強く美味しくなります。 そんな苺の、知ってそうで知らない初歩のあるあるから栄養・効能までを紹介します。 そもそも苺は…

「ココア」は、チョコレートと何がどう違う?

前報でチョコレートを紹介しましたが、チョコレートとココアの違いに疑問を持たれた方も多いはずですので、明らかにしたいと思います。 チョコレートは食べるものでココアは飲むものである、との認識が一般的でしょうが、ホットチョコという飲み物もあります…

カカオ豆の健康効果を活かすのは、どんなチョコレート?

先日のバレンタインデーにはチョコレートを食された方も多いと思いますが、それは見た目を重視した華やかで味も甘いものではなかったでしょうか。 美味しいが、「太る」「ニキビができる」「虫歯になる」などのマイナスイメージもあり、一時は良くても常食を…

バナナの食べ方、今はジュースが大ブーム!

バナナは手軽に食べられる果物であり、優れた健康パワーを秘めていることは、当該ブログでも既に配信済み(2019.4.18)です。 まずは、それをリブログしますので、内容を確認してください。 ----- バナナは年中お手頃価格で出回っており、老若男女を問わ…

原料が牛乳か豆乳かで「ヨーグルト」の効能はどう違う?

ヨーグルトがおなか(腸)に良いことはなんとなくご存知かもしれませんし、当該ブログでも既に配信(2019.4.21)しましたが、それは牛乳からのヨーグルトのことです。 本報では、新たに豆乳からのヨーグルトを対象に、その効能を牛乳のもの(一部は配信済みのブロ…

今、手軽に始めて続けられる「糠漬け」がブーム!

当該ブログで「漬物」(2020.7.31配信)については提供済みなのですが、その記事の中で漬物の種類として「糠漬け」の特徴を数行で紹介しました。本報では、ブームが来ているとも言われているので、本格的に情報提供をしようと思います。 そもそも糠漬けとは、…

高血圧を改善する食事に「塩出し食」の勧め

高血圧は日本人の約4300万人が患っている国民病で、動脈硬化から脳卒中や心筋梗塞などにも繫がる怖い病気でもあります。 ところで高血圧を改善するには、食事で「減塩」するのが定番ですが、薄味の味気なさは長続きしません。そこで発想を転換して、入る塩分…

今こそ見直そう「ビタミンD」の効能の重要性

必須栄養素であるビタミンは13種類ありますが、その中で「ビタミンD」は、骨に関わる働きがあって骨粗鬆症予防になるくらいの認識ではないでしょうか。 ところが近年、骨との関わり以外に、免疫力向上やアレルギー症状の改善、抗がん作用、花粉症やうつ病・…

コロナ感染で味覚障害が現れる今、味覚を再認識しよう!

そもそも味覚としての基本の味は5つあり、甘味・酸味・塩味・苦味・旨(うま)味です。この5味の他に、辛味や渋味などが補助味として知られています。 基本の5味は、味蕾という味細胞が感じ取って神経細胞を介して脳で判断しますが、補助味は味蕾を通さずに…