ナッツの女王「ピスタチオ」の健康効果
前報の「ナッツ類」での具体例に「ピスタチオ」も取り上げましたが、改めて、ナッツの女王と言われている由縁を、もう少し掘り下げて紹介します。
元々は現イランなどの地中海沿岸地方が原産で、独特の味わいと実が鮮やかな緑色をしているナッツです。ナッツ類の中でも栄養が詰まっているところから「ナッツの女王」として、美容や健康への効果が注目されています。
まずピスタチオ(いり、味付け)の栄養価を挙げます(100gあたり)。
・エネルギー 614kcal、タンパク質 17g、脂質 56g、炭水化物 21g(内、食物繊維 9.2g)
・ミネラル:カリウム970mg、カルシウム120mg、マグネシウム120mg、鉄3.0mg、銅1.15mg
・ビタミン:B1 0.43mg、B2 0.24mg、B6 1.22mg、E 27.5mg、K 29mg、葉酸 59mg
三大栄養素(食物繊維も)が豊富で、特に脂質が多く高エネルギーです。ミネラルやビタミンも上記の各成分は、1日の平均必要量のほぼ20%以上を占めており、微量栄養素にも優れています。
但し、適正な摂取量は1日に25g程度ですので、上記の栄養価は実際には約1/4になります。
次にピスタチオの栄養成分やその他の含有成分による健康効果を掲げます。
・アンチエイジング:ビタミンEやβ-カロテン、ルテインなどの抗酸化成分による老化防止。
・コレステロール値低下:不飽和脂肪酸のオレイン酸やリノール酸により、善玉コレステロールは下げず、悪玉(LDL-コレステロール)のみを下げる。
・疲労回復:豊富なビタミンB群により、エネルギーへの変換がスムーズに行われる。
・高血圧・むくみ予防:カリウムの塩分排出作用や利尿作用による効果。
・便秘解消:食物繊維や不飽和脂肪酸により、胃腸の働きや腸内環境が改善される。
その他、鉄による貧血予防やルテイン・ゼアキサンチンによる眼病予防も期待できます。
市販のピスタチオには、生の物からローストした物、むき身、パウダー、クリームなどが揃っており、おやつやスイーツだけでなく、シリアルやサラダのトッピングなど料理にも使えます。
くれぐれも食べ過ぎ(一日40~45粒程度)には注意し、楽しみながら効果を実感してください。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)