古代からのスタミナ食「ニンニク」の健康パワー!
ニンニクと人類の付き合いは古く、紀元前からと言われています。日本に伝わったのは4,5世紀頃で、健康に重宝な特別な食材であったようです。
現在では日本各地で栽培されていて、料理の薬味として、その健康パワーが注目されていますので、改めて紹介します。
ニンニクと言えば、独特の臭いがあって使用を控えることも多いはずですので、まず、その臭いのメカニズムを明らかにします。
臭いの元になる成分はアリインというアミノ酸です。ニンニクをすり潰したり刻んだりすると、アリインが酵素の働きでアリシンになって臭いを発するのです。従って、丸ままあるいは一片毎に加熱すれば酵素が失活し、臭いは発生しないのです。
では、ニンニクに含まれている栄養・健康成分からの効能を挙げます。
・体力増強・疲労回復:糖質からのエネルギー代謝に必要なビタミンB1が、ニンニクのアリシンと結合(アリチアミン)して吸収率がアップし、エネルギーの補給が向上
・血行促進・冷え予防:アリシンやビタミンEが血管を拡張し、血行促進や冷え予防に効果
・抗菌作用・食中毒予防:刺身や馬刺しにすり潰したニンニクを加えるのは、アリシンの抗菌作用による食中毒予防
・抗酸化作用・老化防止:アリシンやその加熱産物のスコルジニンは強力な抗酸化作用を有し、老化防止(アンチエイジング)に効果
その他、デザイナーフーズプログラム(米国,1990年)で、がん予防に重要度が高い食品である事も示されました。
ニンニクは、和食はもちろん洋食や中華までの炒め物や煮物に使えますが、弱火でじっくり加熱するのがポイントです。アリシンが変化(アホエンなど)し、さらに健康パワーがアップします。
またニンニクそのものだけでなく、乾燥させて粉末にしたガーリックパウダーや低温の油に漬け込んだガーリックオイルの加工品も大いに利用すべきです。
ただ食べ過ぎはNGで、1日に生ニンニクで1片、加熱ニンニクでは3,4片程度に留めてください。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)