これからが旬の「苺」は果実? その効能は?
年末から年明けには店頭に並び、フェアも開催される「苺」ですが、本来露地物の旬は3~5月に掛けての頃です。価格も手頃になり、甘味も強く美味しくなります。
そんな苺の、知ってそうで知らない初歩のあるあるから栄養・効能までを紹介します。
そもそも苺は果実として扱われることが多いですが、果物ではないし、実でもないのです。
苺は野菜(草本性の植物)の仲間ですし、実と思っているところは花托と呼ばれる部分で、実は表面に多数ある粒々なのです。この粒(実)の中に種が一つずつ入っています。
但し、苺共々スイカやメロンも草本性の植物で野菜なのですが、いずれも日本食品成分表では果実類に分類されています。
では、まず苺の主な栄養・健康成分(100g当たり)を挙げます。
・エネルギー 34kcal・タンパク質 0.9g・脂質 0.1g・糖質 7.1g・ビタミンC 62mg・葉酸 90μg・カリウム 170mg・鉄 0.3mg・食物繊維 1.4g・アントシアニン(色素;ポリフェノール)・キシリトール → 果実類の中では低カロリーで低糖質(果糖)
次にこれらの含有成分から期待できる効能です。
・風邪予防・疲労回復や美肌効果 ← ビタミンC,アントシアニン
・高血圧やむくみの解消 ← カリウム
・腸内環境や便通の改善 ← 食物繊維
・貧血の予防・改善 ← 葉酸,鉄,ビタミンC
・虫歯予防 ← キシリトール
苺の品種は多々あって表示もされていますが、余り気にせず、見た目と値段で選んでいるのではないでしょか。ここで、好みに合わせた品種の一端を挙げてみます(*)
・甘い → 紅ほっぺ,章姫・甘酸っぱい → 女峰・バランスの良さ → あまおう
最後に洗い方や食べ方のアドバイスです。
洗う時はヘタを付けたまま流水でサッと洗い、ヘタの廻りに栄養が詰まっているので、包丁でカットせずに手でヘタをむしり取るべきです。
食べ方としては、ビタミンCは熱に弱いので生がベターです。また、ヨーグルトやミルクなどの乳製品と一緒に摂ることで栄養効果がアップします。
苺の中粒1個は15g前後(7粒程で100g)ですので、これを目安に食後やデザートで品種の違いやその効能を感じてみては如何でしょうか。
(*:とある話題の気になる疑問「いちごの種類と特徴♪味や甘さの違いは?」を参照しました。)