Dr.トムの 「食と健康」 情報ブログ

健康の視点を通して、「食」に関するタイムリーな情報を、専門家の立場から提供します。一記事は1000字程度にまとめ、ほぼ週一のペースで配信する予定です。 読者にとって、ヘルスリテラシーを養う一助になれば幸いです。

ヤル気ホルモン「ドーパミン」を増やす方法は?

コロナ禍で心身共に荒みがちな中、幸せを届けるホルモンが注目されてもいいのではないでしょうか。いわゆる幸せホルモンとは、心を整えて体を元気にするように刺激を与える物質のことで、主にセロトニンドーパミンオキシトシンの3種類があります。

 

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この中でセロトニンは当該ブログでも既に配信(2020.1.2)しましたし、愛情ホルモンとも言われるオキシトシンはスキンシップが鍵である事が判っていますので、本報ではドーパミンを取り上げようと思います。

 

そもそもホルモンとは「刺激する」という意味を語源とし、体の内分泌腺から分泌される化学物質ですので、分泌が充分でないとその恩恵を受けることはできません。

ドーパミンは、ヤル気を促して幸福感を高める働きをもつ脳内ホルモンですが、どうすれば分泌を増やすことができるのでしょうか、その方法を順次紹介していきます。

  • 実際に行動を起こす

→ まずは行動する、仕事に取りかかることです。動かないことには始まりません。

  • 報酬を与える

→ ヤル気の出ない事や辛い仕事でも、終わった後の報酬を設定しておくと捗る。

  • 日々目標を達成していく

→ 日々、小さな目標でいいので設定して達成できると、達成感が得られる。

  • 新しい事にチャレンジする

→ 新たな趣味を始めたり日頃と違う事に挑戦すると、脳に新鮮さを与える。

  • 好きな音楽を聴きながら作業する

→ クラシックやBGM系の歌詞のない音楽を聴くと、ワクワクし集中力が増す。

  • 瞑想や運動をする

→ 瞑想を毎日習慣化したり、軽いジョギングなどの有酸素運動をするのも心地よい。

 

最後に、ドーパミンアミノ酸(チロシン)誘導体ホルモンですので、そのものを増やすには食事から材料を摂る必要があります。チロシンが原料なので、大豆やチーズ、カツオ(節)等に多いですが、チロシンの素になるフェニルアラニンを含む良質のタンパク質(肉類・魚類・大豆製品・乳製品・卵等)を充分摂るように心掛ける事です。

 

ヤル気の源になるドーパミンですが、過剰になれば興奮状態が続いて統合失調症に繫がることも頭に入れて、適度な分泌が促されるようなタスクを熟すことで、閉塞感のある今の状況を乗り越えようではありませんか。

(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)