タンパク源に豆腐、それも高タンパクの「豆腐バー」が注目!
三大栄養素の一つタンパク質の重要性に関しては、当該ブログでも数多く配信しています(2020.5.1~)。
主な植物性のタンパク源としては大豆があり、その加工品の一つが「豆腐」(2021.6.25配信)ですが、本報では、高タンパクの豆腐に絞って情報提供します。
まず、豆腐といえば木綿豆腐と絹ごし豆腐がメインですが、手頃な関連製品を含めたタンパク含有量(100g当たり)は次の様です。
・木綿豆腐:7.0g*・絹ごし豆腐:5.3g*・充てん豆腐:5.0g*
・焼き豆腐:7.8g*・凍り(高野)豆腐(水煮):10.7g*
なおあまり一般的ではないですが、伝統的な「堅豆腐」と呼ばれる水分が少ない高タンパクな豆腐類があります。それらのタンパク含有量(上記と同様)も次に示します。
・沖縄豆腐(島豆腐):9.1g*
・豆腐よう(島豆腐の発酵品):9.5g*
・堅豆腐(さとの雪製):8.2g
・ろくじょう(六条、六浄)豆腐:34.7g*
堅豆腐といっても10gには達しない程度ですが、ステーキや煮物などの簡単レシピが公開されていますので、参照ください。
最後の六条豆腐は天日干しして乾燥させた保存食でかつお節並みの硬さなので、約35gと飛び抜けて高いタンパク量になっています。実際に精進節として精進料理に使われているそうですが、削ったそのままを食べたり、湯で戻して煮物や和え物に利用したりできます。
本報で紹介したかった本命は、「豆腐バー」です。
正式名称は「TOFU BAR」で、2020年11月の発売から既に1000万本を超えています。
ご存じだったでしょうか?
豆腐メーカーの「アサヒコ」が開発し、コンビニのセブンイレブンで販売されています。現在の主力は3商品(下図)ですが、商品のリニューアルや新品の投入も進んでいるとか。
図の上部に示すように、1本(68g)で10gのタンパク質が摂れるのが売りです。右端の商品の栄養成分表示を見ると、10.9g(100gに換算すると16.0g)でした。また、高タンパクなのに低糖質で低カロリーであることが判ります。
なお、原材料名の丸大豆(アメリカ産)に、「分別生産流通管理済み」とありますが、新表示制度によるもので、従来の「遺伝子組み換えでない」と同等です。
このTOFU BARは、セブンイレブンのヒット商品「サラダチキンバー」をヒントに開発され、メイン購入者は30~50代で男性が4割を占めているそうです。
当に横文字にした意図が、新たな消費行動に結びついたと言えるのかもしれません。
豆腐バーは、そのままで美味しく食べられるので、ダイエットやトレーニングだけでなく、小腹が空いたときにも手軽に摂れる優れものです。もちろん、アレンジして料理にも使えるので、是非、日々の生活に新たなタンパク源として活用してはいかがでしょうか。
((*)日本食品成分表2021(八訂)より引用しました。また本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)