Dr.トムの 「食と健康」 情報ブログ

健康の視点を通して、「食」に関するタイムリーな情報を、専門家の立場から提供します。一記事は1000字程度にまとめ、ほぼ週一のペースで配信する予定です。 読者にとって、ヘルスリテラシーを養う一助になれば幸いです。

これからが旬の「さくらんぼ」、アメリカンチェリーとの違いは?

そろそろ苺が終盤を迎える今日この頃ですが、梅雨の時期が旬の「さくらん」が「アメリカンチェリー」と共に店頭を賑わすようになりました。

 

そこで本報では、さくらんぼやチェリーにまつわる話を展開しようと思います。

 

                                       

 

そもそも「さくらんぼ」は桜ん坊(桜の子=実)の「う」が落ちた名前で、おうとう(桜桃)とも呼ばれています。チェリーは英語名ですが、一般的には国産の物をさくらんといい、アメリカ等海外産を総称してアメリカンチェリーと呼んでいます。

 

両者の違いを比較します。

1) 見た目や食感・味(*)

 ・さくらんぼ:鮮やかな紅色でやや小ぶり。やや柔らかめで甘味の中に酸味もある。

 ・アメリカンチェリー(ビング種):黒みの強い紅色でサイズは大きめ。果肉が固めで甘味が強い。日本のさくらんぼに似ているレーニア種もある。

 

2) 栄養価:下表の主要栄養素を含めビタミンやミネラルに至るまで多量ではないが幅広く含まれており、両者に大差はない(さくらんぼのみ表示)。唯一、β-カロテン(プロビタミンA)さくらんぼが約4倍多い。ビタミンでは葉酸、ミネラルではカリウムと鉄が注目される。

食品/成分

 エネルギー

タンパク質

脂質

 糖質

食物繊維

  (単位)

  (kcal)

     (g)

  (g)

   (g)

       (g)

さくらん

   64

   1.0

 0.2

 13.7

     1.2

 

3)その他、特徴的な成分:色素のアントシアニンアメリカンチェリーの方が多く、抗酸化作用やアンチエイジング効果が期待できる。糖アルコールで甘味料でもあるソルビトールは便秘改善に効果的。

 

さくらんぼの一粒は5,6gの物が普通ですが、代表的かつ高級品種の佐藤錦のそれは10g前後と大粒です。アメリカンチェリーも大粒の部類に入ります。

生で皮付きのまま食べることが多いでしょうが、種があるので可食部はほぼ90%になります。

一度に食べる量としては50g程度にするのが無難で、普通サイズなら10個ほど、大粒で5,6個が目安です。食べ過ぎはソルビト-ル(上記)の影響で、腹痛や下痢などの症状が出ることも考えられます。

 

最後は保存に関してです。

さくらんぼもアメリカンチェリーも、温度変化に敏感で、日持ちは常温冷暗所で2,3日です。食べる前には、少し冷やすと美味しいかも?

もし冷蔵の状態で購入した場合は、ラップやビニール袋に包んで冷蔵庫の野菜室に入れます(日持ちはやはり2,3日)。

 

市場価格はアメリカンチェリーの方が手頃で、200gパックで500円程ですが、さくらんぼはその倍以上はして高級品種は「赤い宝石」とまで謂われます。

いずれにしても、旬の果物は栄養価が高まって旨味も増すのです。食後に食べるフルーツはスイーツと同じで別腹かもしれませんが、節度を持って満足感を得てください。

((*)oishii-kudamono.com:アメリカンチェリーはさくらんぼと同じなの?(2021.5.17)より引用しました。また本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)