高カカオチョコレート、小分け食べが効果的!
当該ブログで、「カカオ豆の健康効果を活かすのは、どんなチョコレート?」と題して配信済み(2021.2.19)の記事の中で、次の二つのことを結論づけました。
・常食するのは高カカオのダークチョコレート
・一日数回に分けて食べるのがベター
本報では、上記二つの結論について、より具体的に掘り下げようと思います。
先ず高カカオチョコレートの定義ですが、明確な基準はなく、一般的にはカカオ濃度70%以上のチョコレートを指します。一方、普通のミルクチョコレート等のカカオ濃度は30~40%です。
ちなみに、両者の栄養成分(1日分:25g当たり)を比較すると、次の様です。
食品/成分 エネルギー タンパク質 脂質 糖質 食物繊維 CPP*
(単位) (kcal) (g) (g) (g) (g) (mg)
高カカオ 140 2.5 10.0 8.0 3.0 635
ミルク 142 1.9 9.2 12.3 1.1 172
*CPP:カカオポリフェノール
エネルギーやタンパク質、脂質は両者の間に大差はないが、ミルクチョコには糖質が多く、高カカオチョコには、ミルクチョコに比べて食物繊維が約3倍、さらにカカオポリフェノールが約4倍多く含有している。
高カカオ(ダーク)チョコの健康効果(冒頭の既報でも言及)ですが、カカオポリフェノールの効能を要約すると、次の3つです。
・抗酸化作用による老化防止・血圧低下・動脈硬化予防
また、食物繊維には便秘予防や腸内環境改善効果が期待でき、糖質は低GIで脂質は体脂肪に成り難いので、ダイエット向きとも言えます。
二つ目の結論の「小分け食べ」が効果的な理由を説明します。
一つは、ポリフェノール類の効果は摂取後3,4時間で切れるので、1日数回に分けて食べるとその効果が持続するからです。
もう一つは、高カカオチョコには上記にプラスして血行促進、集中力アップ、ストレス緩和・リラックス等の効能も期待できるので、起床してから就寝までの随所でその効果を発揮してくれるからです。
例えば(*)、朝一の目覚ましチョコ、食事前のチョコファースト(ベジファーストもありですが・・・)、おやつタイムのごほうびチョコ、晩酌のお供に高カカオチョコ、おやすみ(就寝前より1日の終わりという位置づけで)チョコなどです。
最後に、1日の摂取量は25g程度がベターで、健康効果が高いからといって過食は禁物。具体的には、1枚の板チョコをその都度割って食べるよりも、個包装の1片5gを数回食べるのがお勧めです。
高カカオ(ダーク)チョコレートの効能を把握して、1日の随所で小分けに食べることで、健康な生活を過ごす一助にしては如何でしょうか。
((*)8760:高カカオチョコレートの「チョコちょこ食べ」(2022.7.9)を参照しました。また本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)