ローフードって何?、健康に良い?
ロー(raw)は「生の」、フード(food)は「食べ物」ですが、生の食材を加熱しない(50℃未満まで)で利用する食スタイルを意味しています。
主な食材としては、植物性の野菜・果物類の他にスプラウト類・海藻類・ナッツや種子類であり、動物性の肉類・魚介類は含めないのが一般的です。さらにリビング(living:生きている)フードまで範疇を広げると発酵食品が加わります。
ローフードの特徴(メリット)として、食材が持つビタミン・ミネラルや食物繊維、さらに抗酸化成分等を効率よく摂取できる点が、先ず挙げられます。さらに「酵素」と言って、食材成分を変化させるのに働く物質(食物酵素:消化酵素など)も同時に生きた状態で摂り入れられますので、体内で作られる酵素の節約に繋がり、その分代謝に関わる酵素生成にまわすことができると言われています。これらのメリットは、食材を高温加熱(概ね60℃以上)すると、少なからず減じることになります。つまり、熱に弱い成分(酵素もそう)が影響を受け、さらに水溶性ですと煮炊きにより流出することもあります。
ローフードのデメリットは、大量に摂取すると体を冷やすことと、栄養素ではタンパク質や脂質、ある種のビタミン・ミネラルが不足することです。
普段の食生活を顧みたとき、生の野菜サラダや果物さらに発酵食品を上手く採り入れておれば、敢えて「ローフード」にこだわる必要はないでしょう。そうでない人はこの際、意識すると良いかも知れません。1日1食、朝食から取り入れてみるのが消化の負担にもならず、お勧めです。専門店ではRAWパンケーキ等もあるようですので、スウィーツを楽しむのもありでしょう。
しかし、食事はあくまでもバランスが第一で、意識しすぎてローフード一色に偏るリスクの方が大きいことは肝に銘じるべきです。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)