伝統食材「梅」の健康効果
日本古来からの伝統食材である「梅」は、元々薬として使用されており、主に加工して保存食として食されてきていました。特に夏場の食欲が低下しているときには、酸っぱいものが効果的と言われていますので、改めて梅の健康効果を紹介します。
夏前の雨の多いジメジメした時期のことを「つゆ(梅雨)」と言い、梅の字が入っていますが、丁度、青梅の実が収穫されるのが6~7月である所以だそうです。
先ず、酸っぱさで唾液の分泌を促して食欲を増進させ、胃液や消化酵素の分泌も高めて、消化吸収を助けてくれます。
更に、クエン酸には微生物の繁殖を抑える効果があるので、おにぎりや弁当に入れると腐りにくく、食中毒の予防にも繋がります。
このような健康効果から、「その日の難のがれ」とか「一日一粒で医者いらず」などと称されているのも、頷けるはずです。
最後に梅の摂り方です。
梅干しで食するのが一般的ですが、塩分には注意が必要です。大粒の梅干し1個(10g前後)に含まれる塩分(多いもので2gから減塩もので1g以下まで様々)の表示を確認し、1日に1,2個に留めるべきでしょう。更に梅ジュースや梅酒として飲む、梅ジャムや梅ドレッシングとして使う、梅の各種レシピを利用してアレンジする、などの摂り方もあります。
健康パワーを秘めた梅をこれからの「夏バテ」解消に、是非、役立ててください。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)