サーチュイン遺伝子を活性化してアンチエイジングするには?
いきなり「サーチュイン」という横文字を示されても、初耳の方が多いと思いますが、その働きから長寿遺伝子とも謂われています。
つまり抗老化(アンチエイジング)や延命に関わる遺伝子なのですが、普段は眠っている状態にあり働いていないのです。
(first-genetic-testing.comより修正引用)
そこで本報では、サーチュイン遺伝子を活性化させるスイッチをonにする方法について、紹介します。
- カロリー制限や腹八分目など食事を控える事を常とする
この遺伝子の発見の経緯となった最も有効な方法です。必要なエネルギー摂取量の70%程度に抑えるのですが、糖質や動物性脂肪を控え食物繊維を摂って腹八分目(特に夕食)を意識することです。
カロリー制限により、細胞の新陳代謝を促進する「オートファジー」も活性化する。
ただし継続しないとダメですので、食が細くなっている高齢者には低栄養になる恐れから勧められません。
- 食品成分のウロリチンやレスベラトロールを摂る
ウロリチンはザクロに含まれるエラグ酸が腸内細菌によって分解された産物です。
レスベラトロールはベリー類やブドウ、ナッツ類の皮に含まれ、赤ワインで注目されました。
いずれも、食品ではなくサプリでの補給が現実的でしょう。
昨年マウスで明らかになった成果で、ヒトではまだ?ですが、効果が期待されています。NMNの摂取がNAD量の増加を促し活性化に繋がります。NADは加齢に伴って減少するので、中高年に有効です。
ただしNMNのサプリは高価ですし、安価なナイアシンは過剰摂取に注意が必要です。
サーチュイン遺伝子を活性化する事によるメリットを挙げます。
つまり、この遺伝子を活性化することで、サーチュインというタンパク質(7種)が産生され、次に示す様々な長寿に繋がる効能を発現するのです。
・全身性のアンチエイジングを引き起こす:心筋の保護、肝臓や骨格筋の代謝改善、脂肪の蓄積を抑制、インスリンの分泌促進、シミ・シワの改善など
・多くの疾患を抑制できる:認知症、動脈硬化、脂肪肝、がん、心血管系疾患、加齢性難聴、など
結論として、日常生活の中でサーチュイン遺伝子を活性化させる現実的な方法は、夕食のみを腹八分目に抑え、できるだけウォーキングや筋トレなどの運動を取り入れることです。
これなら無理なく継続できるのではないでしょうか。
日本食の伝統でもある「腹八分目」を今一度見直して、単なる延命ではなく、健康長寿を目指そうではありませんか。
(本情報の一部は、Ageless+:サーチュイン遺伝子とは?オートファジーとの相乗効果で若返る?(2021.12.15)を参照しました。また、本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)