Dr.トムの 「食と健康」 情報ブログ

健康の視点を通して、「食」に関するタイムリーな情報を、専門家の立場から提供します。一記事は1000字以内にまとめ、ほぼ週一のペースで配信する予定です。 読者にとって、ヘルスリテラシーを養う一助になれば幸いです。

ブーム中の発酵食品「甘酒」は、今こそ飲むべき!

ここ数年前くらいから「甘酒ブーム」と言われており、店頭には多種多彩な甘酒製品が並んでいるのを目にします。甘酒は俳句では夏の季語で、夏バテを防ぐ栄養ドリンクの意味合いがあったようです。

そこで本報では、甘酒の健康効果と具体的な摂り方について紹介(更新リブログ)します。

 

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そもそも甘酒には2種類あり、一つはこれまで一般的に飲まれてきた「酒粕甘酒」で、もう一つはブームの火付け役で最近脚光を浴びている「麹甘酒」です。後者は、元々味噌や醬油造りに使われる米麹を利用して作られるもので、ブドウ糖を始めとする多くの栄養素を含む(日本食品成分表(文科省,2015年版・七訂)ことから「飲む点滴」とも呼ばれています。アルコールは一切含まれていません。

期待できる健康効果を挙げます。

・糖質の大半がブドウ糖だが、オリゴ糖も含まれていて腸まで届いて善玉菌のエサとなり、食物繊維とも相まって腸内環境を整備してくれます。 

・タンパク質には9種の必須アミノ酸が全て含まれており良質です。

・ビタミンB群は効率的なエネルギー代謝に関わり、体力アップや美容に効果的です。

・その他麹甘酒には、麹が作る様々な成分による副次的な効果も期待できます → アミラーゼやプロテアーゼ等の消化酵素による消化・吸収の促進コウジ酸による美白効果エルゴチオネインによる抗酸化作用など。

 

飲む点滴と言われる大きな理由は、単糖であるブドウ糖が速やかに吸収されてエネルギーに代わり、活力を与えるからです。夜からの絶食期間明けで目覚めて直ぐの朝に飲むのがベストです。そのまま直接飲んでもOKですが、苦手な人は、牛乳や豆乳、ヨーグルトと混ぜて飲むと良いでしょう。

 

1日に料理も含めての摂る量ですが、ブドウ糖が多いことを考慮すれば、200mL程に留めるのが適量でしょう。一度にガブ飲みしなければ、オリゴ糖や食物繊維も含まれているので、急激に血糖値が上がる恐れはありません。

飲むだけでなく料理へも応用することを勧めます。多くのレシピが紹介されていますので、参考にしてください。

 

甘酒には多くの市販品が出回っていますが、パック詰めされる際に加熱殺菌(麹菌も)されていますので、熱に弱い酵素や栄養成分も影響を受けているはずです。従って継続的に飲用する場合には、家庭でも炊飯器や甘酒(ヨーグルト)メーカーがあれば、比較的簡単に手作りの「生」の麹甘酒が造れますので、是非チャレンジしてみることをお勧めします。

(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)