秋が旬の果物「柿」には、医者いらず(?)の健康効果あり
秋が旬の果物と言えば、桃や梨、イチジクやブドウもありますが、その色から最も秋を連想するのは「柿」ではないでしょうか?
また柿は、「柿が赤くなれば医者が青くなる」と言うことわざもあるように、栄養に優れ嬉しい健康効果もありますので、改めて紹介します。
先ずは栄養・健康成分(生の甘柿100g当たり(内、水分83g)、括弧内は干し柿(水分24g))を示し、→印で効果・効能を明らかにします。
・カロリーは60kcal(280kcal) →干し柿は水分が少ない分、糖質が多くカロリーも高い
・三大栄養素では、糖質が14g(57g)あるが、タンパク質や脂質は0.5g以下
・ミネラルではカリウムが170mg(670mg)と多い → カリウムは体内の余分な塩分(Na)を排出し、高血圧予防やむくみ解消に効く
・ビタミンではAが1mg(4mg)、Cが70mg(2mg)と豊富 → A(カロテンやクリプトキサンチン)が目の機能を維持し、C(干し柿では激減)は抗酸化作用がありかつコラーゲン生成も促す
・食物繊維は1.6g(14g)で、大半が不溶性 → 便秘改善や腸活に有効
・渋み成分として、ポリフェノールの一種であるタンニンを含む → 抗酸化作用があり二日酔いの防止にも効く、また柿渋が試験管レベルで新型コロナウィルスを不活性化するという報道があったばかりです
次に食べ方です。
皮を剥いて生で食べるのが一般的ですが、皮や実との間に多くの栄養があるので、皮ごと食べる(冷やすと甘さが増す)のが一番です。
干し柿にすると水分が減って含有成分が濃縮される(但し、ビタミンCは激減)ので、栄養効率は上がりますが、食べ過ぎないようにしてください。
熟して軟らかくなってしまった場合には、冷凍してシャーベットにすると美味しく食べられます。
この様に、栄養豊富でその健康効果も高い柿ですが、食べ過ぎないように注意する必要があります。その理由の一つは、東洋医学において寒涼性、つまり体を冷やす食べ物であるからです。もう一つは含有成分のカリウムが利尿をタンニンが貧血を引き起こすからと言われています。
これからが旬の柿は値段も手頃になりますので、是非、食後のデザートやおやつの時間に取り入れましょう。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)