夏野菜の「トマト」は、リコピン効果で優れた食材
当該ブログの既報で夏野菜を意識して摂ることを推奨し、そこでも一部紹介した「トマト」ですが、本報ではさらに詳しい情報に言及します。
トマトは、昔から「トマトが赤くなると医者が青くなる」と謂われており、特に旬の夏場には健康に良い成分が豊富になって、それを食することで医者いらずであったことが覗えます。
トマトを象徴する成分は「リコピン」ですが、それ以外にも種々の健康・栄養成分が含まれているので、順
に挙げていきます。
・リコピン:カロテノイド(赤・オレンジ・黄の色素)の一種で、強い抗酸化作用
・ペクチン:水溶性食物繊維で、整腸作用
・GABA:アミノ酸の一種で、血圧上昇抑制やリラックスに効果
・その他、ビタミン類でCやE、β-カロテンに抗酸化作用、ミネラルのカリウムに余分なナトリウム(塩分)の排出作用
これらの含有成分から得られる健康効果は次の通りです。
・老化予防(アンチエイジング)・疲労回復・ダイエット・美肌・便秘解消・血圧低下など
夏場では特に、夏バテからの疲労回復や日焼けからの肌ケア(美肌)の他、水分補給や体温低下(食べ過ぎには注意)の効果も期待できます。
トマトの食べ方ですが、特に強い抗酸化力(ビタミンEの100倍とも)をもつリコピンの効率良い摂り方に焦点を当てて紹介します。
まず、生で食べるよりも加熱調理をした加工品の方が吸収しやすく、さらに油や牛乳と一緒に摂ることでより吸収率がアップします。最も手軽にはトマトジュースの牛乳割りがお勧めです
また夏には冷やした生を皮付きで食べることも多いでしょうが、大や中玉のカットよりもミニサイズを使う方が栄養的かつ咀嚼的に優れています。
リコピンの1日の摂取目安量は15~20mgです。100g当たりで生食用が3~5mg、加工用で10mg程なので、生食ではトマト300g程(普通サイズは1個150~200g)が目安になりますが、高リコピンの加工用(ピューレやケチャップ等)を調理に利用すると良いでしょう。
いずれにしても、夏野菜を代表するトマトは多くの健康効果がある優れものです。丸ままの生や潰してジュースやスープ、さらに加工調理して煮物や炒め物にするなど、大いに活用して夏を乗り切りましょう。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)