夏場の体調管理には、旬の「夏野菜」を!
早いもので今年も半年が過ぎて、7月に入りました。梅雨が明けるとともに、まもなく本格的な夏が訪れます。
市場には一足早く旬の夏野菜が、色とりどりに並んでいて人目を惹いています。旬の野菜には、その時期に起こりやすい体調の変化を防ぐ栄養・健康成分が含まれていると言われています。
夏場の高温多湿で紫外線の強い環境は体へのダメージも大きくなり、やがて「夏バテ」に繫がります。
そこで本報では、「夏場の体調管理には旬の夏野菜の活用を!」、という内容を紹介します。
夏野菜の特徴としては、まず鮮やかな色でクロロフィル(葉緑素)の他にポリフェノールやカロテノイド類を多く含むことから、ビタミンCとともに酸化作用を抑えることができ、豊富なカリウムが余分なナトリウムを排出することで、むくみやだるさを解消します。
夏野菜はキュウリ、トマト、ナス、ピーマン、ゴーヤ(にがうり)が代表的なものですので、順にそれぞれの特徴を挙げていきます。
・キュウリ:水分が95%以上と多く体を冷やして水分補給にもなる。生でも味噌(疲労回復)やシソ・生姜(殺菌)と合わせたり、糠漬け(ビタミンB1&B2増)や酢漬け(ビタミンC酸化防止)にすることで、より効果がアップ。
・トマト:赤い色素のリコピンに抗酸化作用、酸味のクエン酸には疲労回復作用あり。ミニトマトや煮物用のトマトもあって食べ方のバリエーションが豊富。
・ナス:紫色はナスニンというポリフェノールで抗酸化作用、コリンが食欲増進に効いて体の熱を取る作用あり。油調理で水溶性ナスニンの流出を防ぎ、渋味を抑えて旨味が増す。
・ピーマン:主流の緑は未熟で赤が完熟のため栄養価が高い。熱に強いビタミンC(赤が緑の2倍)が豊富で、匂い成分のピラジンは血栓予防に有効。炒め物で苦味や青臭さが軽減でき、カロテン(プロビタミンA)の吸収率も上昇。
・ゴーヤ:にがうりとも呼ばれて特有の苦味があるが、食欲増進や鎮痛効果をもつ。ビタミンCやカリウムも豊富。塩もみや炒め物(ゴーヤチャンプルー等)の他、ジュースにも注目。
その他にもモロヘイヤ、カボチャ、オクラ等もあり、野菜類ではないがスイカ、トウモロコシ、枝豆も含めて良いのかもしれません。
いずれにせよ、夏野菜は色鮮やかさで食欲がそそられ、みずみずしくて生で食べられる(加熱調理不要)ものも多いので、しっかり摂ることにより、夏バテ知らずで夏を乗り切る一助としてください。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)