海の野菜と呼ばれる「海苔(のり)」の健康効果
海苔の原料である藻類は、海の栄養分を吸収して成長しますので海の野菜と呼ばれています。地球上で水があれば生息し得るので、極寒の地や火山性の台地など食用植物が獲れない地域では、食物としての役割を担ってきました。
本報では、この藻類から作られる海苔の健康効果についての情報を提供(更新リブログ)します。
まず海苔の種類です。
加工方法の違いにより、生海苔・乾燥海苔・焼き海苔・味付け海苔・青海苔に分かれますが、現在の日本ではおにぎりや巻き寿司に使われている焼き海苔(板海苔)が主流です。
次に海苔の栄養価(100g当たり)です。
焼き海苔は水分がほとんど含まれていないので、その分栄養成分が濃縮されており、栄養の宝庫と言っても過言ではありません。
タンパク質が約40gと豊富(海の肉)で、炭水化物もほぼ同量含まれ大半は食物繊維で糖質は少ないので、低エネルギーと言えます。脂質は数g程度で少ないのですが、青魚に多いと言われているEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。ビタミンはD以外の12種類を含み、中でも葉酸が多いのが特徴です。ミネラルではヨウ素の多さが目に付きますが、カリウムや鉄も豊富です。
総合的には、1)ビタミンB1,B2が糖質を効率よくエネルギーに変え、疲労回復が期待できる、2)鉄,B12,葉酸が貧血予防に効果的です、3)海苔の約1/3を占める食物繊維(ポルフィランなど)は整腸作用に優れている、4)その他タンパク質やヨウ素の豊富さも注目です。
最後に確認ですが、板海苔の基本サイズは21cm×19cmで1枚の重さは3gですので、一日によく食べても10gに届くかどうかです。また海苔は、三大旨味成分であるグルタミン酸(アミノ酸)に、イノシン酸とグアニル酸(共に核酸系)を含んでいて、「日本の味」とも言われています。
栄養素の量や割合を鵜呑みにせず、海苔は納豆やシジミの味噌汁との相性は抜群で乳製品とも合いますので、効率の良い飽きない食べ方を工夫しましょう。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)