バレンタインデーに「チョコレート」、その発祥と健康効果は?
バレンタインの起源は、ローマ帝政時代にキリスト教司祭であった聖人ヴァレンティヌスの名に由来しています。
ヴァレンティヌスは、当時の皇帝の意に背いて若者の愛を後押ししたために、処刑されてしまいます。その殉教の日が2月14日であったとのことです。
日本でのバレンタインデーとの最初の関わりは、「バレンタインにはモロゾフのスイーツを」という広告(下図)が新聞に掲載されたのが最初で、1935年.2月13日のことです。
モロゾフとは、洋菓子店創業者のヒョードル・モロゾフ氏の名前で、日本に高級チョコレートを定着させた功労者と謂われています。
この20年後の1955年に、京都府洋菓子工業協同組合が「2月13日~15日をバレンタイン祭りに」と、全国に呼びかけ、“ハートのケーキを親しき友へ”がコンセプトでした。“チョコレートを好きな相手に渡す”というスタイルはその後に確立されたそうです。
オランダ人が持ってきた腎薬「しょくらとを」、これが日本で文献(長崎見聞録:1800年刊)に残る最も古いチョコレートの記述で、飲み物でした。
その後、イギリスで固形チョコレートが発明されます(1847年)。
チョコレートを最初に食べた日本人は「岩倉使節団」で、1873年パリのチョコレート工場でのこと。極上品の菓子と絶賛し、「血液に滋養を与え、元気を補う効果あり」と薬としての側面も記録されていました。
そこで改めて、現在明らかになっているチョコレートの健康効果については、当該ブログで一年前に配信した、「カカオ豆の健康効果を活かすのは、どんなチョコレート?」(2021.2.19)を確認してください。
今まさにテレビで、「バレンタインには、健康を考えたチョコを贈ろう」というCMが流れていますが、巷には見た目華やかで趣向を凝らしたチョコが溢れています。
さてあなたは、どちらを選びますか?
常食を念頭に置くなら前者ですが、特別な日に特別な意味を持つ贈り物なら、後者でいいのでは・・・?
(本情報のバレンタインやチョコレートの発祥に関しては、京都新聞(2022.2.7)とリビング新聞・京都(2022.2.5)のそれぞれ関連記事を参照しました。)