Dr.トムの 「食と健康」 情報ブログ

健康の視点を通して、「食」に関するタイムリーな情報を、専門家の立場から提供します。一記事は1000字程度にまとめ、ほぼ週一のペースで配信する予定です。 読者にとって、ヘルスリテラシーを養う一助になれば幸いです。

血糖値に関わるGI値とは?、特に高GI食は避けるべき

当該ブログでは、配信済みの十数報に渡って「GI値」を引用していますが、その詳細はインターネットで確認してください、と託していました。

 

そこで本報では、GI値のことを改めて確認し、主に高GI食は避けるべきであることを紹介します。

                                    

                               

 

そもそもGIとは、Glycemic Indexの略で、食後血糖値の上昇を示す指標です。

食品に含まれる糖質の吸収度合いともいえ、高GI食品は糖質が速やかに吸収されることによって食後に血糖値が急上昇するが、逆に、低GI食品は食後血糖値が穏やかに上昇するのです。

 

食後高血糖になるとインスリンというホルモンが分泌されて、血糖値を下げるだけでなく、脂肪合成を促進しかつ脂肪の分解を抑制します。従って、糖尿病や肥満に繋がるわけです。

 

GIとは、ブドウ糖(最も血糖値を上げる糖)摂取後の血糖値上昇を100とした相対値で、次のように定義しています。

 ・高GI:70以上・中GI:56~69・低GI:55以下

 

糖質の多い主食や甘い果物は高GIと思いがちですが、食品単位にすると、糖質の種類(果糖のGI値は20程度)や糖質以外の含有成分によってGI値は変ってくるのです。具体例は次の図の様になります。

 

                              (https://kops-fukuoka.jp/column/49より引用)

 

上記以外では、肉類・魚介類や大豆製品、乳製品・卵、海藻類やキノコ類は概ね低GIです。

 

このように見てくると高GI食品は、普通に食べられている主食やそれに近いトウモロコシやじゃがいも位であることを、先ずは認識してください。

 

そして、ほぼそれらしか食べないのであれば食後に急激な高血糖を起こしますが、例え精白米や食パンを主食にしても、GI値の低い主菜に野菜や果物、豆類、乳製品などを組み合わせることで、それを防ぐことができます。さらに食べる順で、ベジファーストカーボラストを心掛ければなおさらです。

 

食後の高血糖血糖値スパイクと謂われており、インスリンの大量分泌を促して、長期的には上述の重篤な状況になるし、短期的には低血糖に陥ることで、眠気や頭痛・吐き気といった症状が起こり、最悪意識がもうろうとして気絶してしまうこともあるので、絶対避けるべきなのです。

 

改めて、「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食のバランスを。」のキャッチフレーズを噛み締めましょう。

 

(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)