「卵は1日何個まで?」問題、10個でも大丈夫とする専門家も!
卵(鶏卵)は、ビタミンCと食物繊維以外の栄養素を全て含むほぼ完全栄養食品で、かつお手頃価格で料理への応用幅も広いので、最強のスーパーフードとも謂われています。
できるだけ多く摂取したいところですが、コレステロールを多く含むため、以前はそれを抑える観点から「1日1個まで」が定説になっていました。
ところが、2015年に厚労省が「食事から摂るコレステロールは、血液中のコレステロールに影響を与えない」とし、日本人の食事摂取基準におけるコレステロールの目標摂取量(上限値)を撤廃しました。
しかし1日何個までという明確な基準はなく、数だけを見れば、1日数個はOKから週に2,3個まで様々な言われ方をしています。もちろん、個々人の血中コレステロール値(特に悪玉のLDLコレステロール値)や体質との関わりが強いことは確かですが・・・?
当該ブログ(2022.1.7配信)でも、「健常者は1日1個を必須にし、場合によっては1,2個追加してもかまいません」とし、落しどころと思っていましたが、つい最近、「1日10個でも大丈夫」とする専門家の情報を得ましたので、紹介します。
その専門家は、分子整合栄養学者の「佐藤 智春」氏です。
氏は、著書「卵を食べれば全部よくなる」(マガジンハウス,2014.12.4)で、卵がカラダに悪い! は誤解、コレステロールの心配もなし! 最強のスーパーフード、それが卵です! と力説しています。
また、PRESIDENT Onlineでも「卵」に関する記事を発信しています。
例えば、「「最低1日3個」コレステロールを気にせず卵をどんどん食べるべき理由」(2021.2.24)では、タイトルに最低1日3個を明示していますし、記事中に「人は1日に10個食べても大丈夫、これは私が実際に行なった事実です」とあります。
さらに「メンタル不調のときにまず食べるべき最強で手軽な「うつぬけ食材」」(2020.12.23)の中で、うつぬけ食材とは卵のことなのですが、1日10個の事実が明記されていました。
それは、「働きすぎで体調不良になった25年前、肉・魚などのたんぱく質はまったく食べられず39kgまで体重が落ちました。そのとき、整体師に勧められたのが、毎日卵を10個食べることでした。それを1年間実行した結果、復活しました。その後学んだ分子栄養学で、卵が筋肉や脳内物質の材料となったことが理論的に裏付けされました。」とのこと。
さすがに、佐藤氏も「1日10個の卵を食べよ」と大々的に勧めているわけではないですし、誰にでも勧める訳にはいきません。
しかし、1日3個は推奨していますし、精神科医の藤川 徳美氏も、「1日に卵3個と肉200gが「うつ消しごはん」の基本」と述べています。
コロナ禍によるメンタルの不調(うつ病等)、記憶力を高めたい、物忘れがひどくなった等を感じる人だけでなく、日頃のタンパク質不足を実感している人(ただし、LDLコレステロールが異常値ではなく、健常でコレステロールに敏感に応答しない、が前提)は、卵を1日3個ほど食べることを少し続けてみて様子を見るのもあり、と思った次第です。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)