ビタミンB群の生理作用とビタミン剤
ビタミンという栄養素名を知らない人はいないはずです。しかしその中身は、AとかBとかアルファベット順かと思えば跳んでKがあったりと、複雑多岐です。その全体像は他に譲るとして、本報では唯一「群」の付く「ビタミンB群」について紹介します。
水溶性のビタミンであるB群には8種類の成分が属していて、次に示す通りです。
前半の4種はBを冠し発見順を示す数が添えられていますが、後半の4種は化学名です。
一般に酵素反応は、消化のように主役の酵素(アミラーゼ等)だけで進行するタイプと、酸化還元反応など酵素と補酵素とが共存して進行するタイプがあります。補酵素は確かに主役ではありませんが、英語ではCo-enzymeと呼ばれていて、酵素と共に働く必須の共同因子なのです。体内で不足すれば、酵素があっても反応に支障を来すことになります。
主なビタミンB群の生理作用を挙げます(→以降は不足時の主な症状)。
要するにビタミンB群の摂取不足は、疲れがとれない、ヤル気が起きない等の「ちょとした体の不調」の原因であることが多く、ビタミン剤(B群が主成分)の摂取を促すCMも頷けます。しかし根本的に食生活を見直して、食事からの摂取を習慣づけるべきでしょう。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)