飲酒と健康(その1:お酒の種類、アルコール度数と適量)
年末から年始にかけて、何かとお酒を飲む機会が多くなりますね。そこでこの機会に、飲酒が健康に及ぼす影響について、紹介します。
アルコール類として多種ある中で唯一飲める成分です。
お酒の種類によりアルコール度数(%表示も同じ)はまちまちで、ビール5度前後、ワイン10数度、日本酒15度前後、焼酎25度前後で、ウィスキーやブランデーは40数度あり、ウォッカでは90度に達するものもあります。
ビール以外のお酒にはそれぞれ炭酸水等で割った種類もあって(ハイボールやチューハイ等)、アルコール度数は概ね10度を下回ります。
飲酒による「酔い」の程度は、体内に入った総アルコール量に比例しますので、飲む量が同じでもお酒の種類(度数)によって大きく変わってきます。同じお酒であれば、何杯飲んだかで総アルコール量の目安がつきますが、チャンポンはその見当がつかなくなる上に口当たりが変わって飲み過ぎるので、酔いやすいと言われています。
アルコール量(g)は、例えば5度のビールを500ml(中瓶1本)飲んだとすると、0.05×500=25ですがアルコールの比重が0.8なので、25×0.8=20gとなります。
厚労省の推進する「健康日本21」では、節度ある飲酒の適量は1日平均の総アルコール量が20g程度である、とされています。
次報では、酔いのメカニズム、飲酒のメリットと上手な付き合い方に関して、紹介します。