年末年始の飲酒、悪酔いしないアルコール摂取量と予防法
年末年始の大勢での宴会はコロナの影響で自粛かもしれませんが、逆に少人数での外飲みや家飲みは増えるのではないでしょうか。
いずれにしても飲酒の機会が増える年末年始に向けて、当該ブログでも「飲酒」は3報を配信済み(2018.12.7&13,2020.1.9)ですが、本報では改めて、既報の更新リブログをしつつ、アルコール摂取量に焦点を当てて情報提供します。
まず酒類の定義ですが、酒税法によれば「アルコール分1度(%)以上の飲料」のことで、アルコールとはエタノール(エチルアルコール)という成分です。
従って、ノンアルコール飲料はアルコールが1%未満のものを指します。もちろん0%もそうですが、0.5%でも0.9%でもノンアルコールと表示できます(一部に微アルコールの表示あり)ので、注意が必要です。
また酒類の違いによりアルコール度数(%表示)がマチマチ(3~96%)なのは周知のはずです。
厚労省の示す節度ある適度な飲酒量は純アルコールで20g/日程度です。これを代表的な酒類に当てはめると次のようになります。
・ビール(5%) → 500mL・日本酒(15%) → 170mL
・焼酎(25%) → 100mL・ウィスキー(43%)→ 60mL
当然ですが、アルコール度数の高い酒類ほど適度な飲酒量は少なくなります。ちなみにこの値は、アルコール摂取量(g)の計算式:飲酒量(mL)×(アルコール度数(%)÷100) ×0.8(g/mL))から
アルコール20gの飲酒量は<2500÷アルコール度数>
で概算できます。チャンポンしても活用可で、例えば2種類を10gずつ飲みたい場合は上式に10/20をそれぞれ掛ければOKです。
「酔い」は摂取したアルコールの行方と関係します。
アルコールは胃や小腸で吸収されて血中に入り、全身を巡りながら肝臓で分解されます。酔いの程度は血中アルコール濃度に依るのですが、これは飲酒量と分解能力のバランスで決まります。
すなわち、飲酒量が多い程かつ分解能力が弱い程、悪酔いに繫がるわけです。
なお、日本人の半数近くはお酒に弱く(アルコール分解系の酵素活性が弱い)、特に女性はアルコールの影響を受けやすいので、悪酔いしない飲酒量の自制が欠かせません。
最後に、血中アルコール濃度を急激に上げない(悪酔いを防ぐ)方法を挙げます。
・空腹で飲まずに事前にチーズやサラダを食べておく
・ツマミと共にゆっくり飲む
・忘れずに水も補給する
飲み会に、最初から飲酒量を頭に入れておくのは無粋かもしれませんが、楽しい雰囲気を台無しにしないためにも、多少の心構えは必要ではないでしょうか。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)