医者いらずと謂われる「リンゴ」、その実力と実情は?
「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」のことわざはイギリス発祥のようですが、日本では「リンゴが赤くなると医者が青くなる」と謂われています。
いずれにしてもリンゴの健康パワーを象徴しているようですが、果たして本当なのでしょうか?
本報では、そんなリンゴの実力と実情について情報提供します。
まずリンゴの栄養成分ですが決して豊富とは言えず、果物の代名詞でもあるビタミンCも少量しか含まれていません。しかし食物繊維をはじめ、リンゴポリフェノールなどの健康成分がパワーというか効能に結びついています。
(わかさ生活のHPより引用)
・生活習慣病予防 ← ポリフェノールやペクチン(水溶性食物繊維)、カリウム
・整腸作用 ← ペクチン
加えて、特にプロシアニジン(ポリフェノールの一種で主成分)には強い抗酸化作用が認められている。
次にリンゴのポピュラーな品種の味比べチャートを紹介します。
(VEGE SHOPのHPより引用)
リンゴの王様は「ふじ」で、生産量が世界一です。(有袋)ふじ、サンふじ、早生ふじの3種が出回っていて、味覚や出荷時期もそれぞれ異なっています。
リンゴと言えば「紅玉」に象徴されるように赤い玉を連想しますが、近年は黄色いリンゴ(王林に加えてシナノゴールド、トキ等)が目に付きませんか? 希少品種の「ぐんま名月」も最近は関西でも目に留まります。
さらに、「紅の夢」という果肉まで赤いリンゴも開発され、将来は皮が白くて果肉が赤い品種(逆転リンゴ)も可能だとか。
最後は、リンゴの摂り方です。
上述したポリフェノールもペクチンも皮に多く含まれているので、皮ごと食べるのがお勧めです。硬い皮が苦手なら、皮ごと焼きリンゴにするのもありですが、プロシアニジンは熱に弱いので、生で食べる方がベターでしょう。
また果物全般に通じることですが、朝食べるのが金で、夜は控えるべきです。
いずれにしても、店頭には多品類のリンゴが並んでいますので、早生ふじを基準に、品種にこだわって味比べを楽しみかつ健康に繋げてください。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)