値上げラッシュの中、お得感の高い重宝な食材は?
このところ、急激な円安等の影響で値上げラッシュの様相です。食品も例外ではなく、家計への直撃は避けられそうにもありません。
当該ブログでも取り上げた「さくらんぼ」(2022.5.27配信)は、当時、アメリカンチェリーの倍以上する価格と紹介しましたが、まだ1ヶ月も経っていない現在、両者はほぼ同価格とのことです。アメリカンチェリーが倍ほど値上がりしたことになります。
そこで本報では、そんな値上がりラッシュの中でも、お得感の高い重宝な食材を3つ紹介します。
・もやし:200g入りで数十円~百円迄
最も一般的で低価格なのが緑豆もやしで、やや軸が太くて噛みごたえがあり、味にクセがない。炒め物をはじめ、鍋物や汁物などあらゆる料理に活用できる。
大豆もやしはやや高価格で、独特の味と豆が付いたままなのでコリコリした食感。特に、子大豆もやし(サラダコスモ製)が機能性表示食品として市販されており、要チェック。
栄養的にはビタミンCが注目されるが、元の豆にないのが増えるからで、量的には100g中に10mg以下で決して多いとは言えません。このビタミンCに加えて葉酸やGABAが特徴的な成分。
鮮度の劣化が早いので、野菜室よりも冷蔵室で保存して2,3日の内に食べきる。
・油揚げ:大1枚で250~300円、小1枚では百数十円
油揚げは、薄い豆腐の水分を抜いて油で揚げた物で、精進料理で肉の代用品として生まれた歴史がある。ポイントは、豆腐の水分を抜くことと、二度揚げ(場合によっては三度上げ)すること。
ちなみに、木綿豆腐と油揚げの栄養成分を比較(100g当たり)すると、次のようです。
食品/成分 エネルギー 水分 タンパク質 脂質 Ca V.K
(単位) (kcal) (g) (g) (g) (mg) (μg)
木綿豆腐 73 85.9 7.0 4.9 93 6
油揚げ、生 377 39.9 23.4 34.4 310 67
確かに油揚げは、水分が豆腐の半分以下で、高エルギー・高タンパク・高脂質で低糖質(1%以下)、かつカルシウムやビタミンKが豊富。これら主要成分の高い含有量が気になるなら、油抜きして茹でれば、全てが半分以下になります。
厚揚げは厚みがあって食べ応えがあり、表面のみを揚げるのでエネルギーは半分程に抑えられています。
具体的な調理法に関しては、多くのレシピが公開されているので、参照してください。
・鶏卵:10個入りで200円前後
卵は「完全栄養食」(但しビタミンCと食物繊維が欠如)として知られていて、また「物価の優等生」とも呼ばれてきました。
卵1個(正味50g)のタンパク質量は6~7g(調理法による差)で、手頃で貴重なタンパク源です。朝食に必ず1個の「朝たま習慣」を付け、和食でも洋食でも定番のレシピが数々あるので、飽きずに摂るようにすべきです。
コレステロールとの兼ね合いで1日に何個まで摂って良いかに関しては、血中コレステロールが上がりやすい体質でない限り、健常人では1個だけに拘る必要はありません。
いずれにしてもここで紹介した3つの食材は、栄養的な特徴の違いはあるものの、お得感が高くかつ多様使いができるという意味で重宝ではないでしょうか。
あくまでも、一食とは言いませんが、一日の食事としての全体バランスは意識してください。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)