タンパク質不足には「チーズ」が手頃で、お勧め!
日常の食事で、最重要栄養素であるタンパク質の摂取不足を指摘する情報が目に付き、その体に対する悪影響が懸念されています。
当該ブログでも、タンパク質の重要性とその摂取法については再三取り上げてきましたし、チーズが高栄養食品であることも配信済みです。
そこで本報では改めて、タンパク質の重要性(その影響も)と摂取不足にチーズがお勧め、について紹介します。
先ず、タンパク質の重要性についての再確認です(下図)。
(朝日新聞Reライフ.netより引用)
タンパク質には、体をつくるのと体を整えるという2つの役割があり、それぞれの中身はどれか1つでも不充分であれば、深刻な影響(特に高齢者のサルコペニアやフレイルなど)を及ぼすことが解るはずです。
では、必要なタンパク質の摂取量は1日に何gかと言うと、男性は65g、女性は50gです(*)。つまり1食平均で20g前後を摂取しないといけないのですが、夕食ではしっかり摂れていても、朝食や昼食では不足がちなのではないでしょうか。
1日のタンパク質摂取量は、夕食に偏って摂るよりも朝・昼・夕と均等に摂取した方が良いのは確かで、特にタンパク質を追加するなら朝食がベストなのです。
5~7gのタンパク質が摂れる食品とその量を例示しますので参考にしてください。
・卵 → 1個・牛乳 → 200mL・納豆 → 1パック(40g)
・木綿豆腐 → 100g・ヨーグルト → 150g
・プロセスチーズ → 30g・ロースハム → 30g
・ウィンナー → 50g・竹輪 → 2本(60g)
特に「卵」を摂っていなければ、朝に優先して1個加えるべきです。完全栄養食品(食物繊維とビタミンC以外の栄養素は全て含有)と言われていて、洋食にも和食にも合わせやすいはずです。
手頃でお勧めなのは「チーズ」です。種類も多くて量の調節も可能なので、好みや時と目的により選びやすいメリットがあります(下は主なチーズの100g当たりの栄養成分表)。
食品/成分 |
エネルギー |
タンパク質 |
脂質 |
Ca |
(単位) |
(kcal) |
(g) |
(g) |
(mg) |
クリーム |
313 |
8.2 |
33.0 |
70 |
カッテージ |
99 |
13.3 |
4.5 |
55 |
モッツァレラ |
269 |
18.4 |
19.9 |
330 |
カマンベール |
291 |
19.1 |
24.7 |
460 |
プロセス |
313 |
22.7 |
26.0 |
630 |
タンパク量に注目するなら、クリームは問題外で、カロリーを気にするならカッテージですが、下の3種がベターでしょう。高カルシウムのおまけも付きます。
その中でもプロセスチーズは加熱処理により保存性が優れている点、さらに一口サイズの6Pやベビーチーズ、およびスライスチーズは1個(枚)でタンパク量が3g前後である点を、知っておくべきです。
チーズは高脂質でもあり、塩味もそれなりに含まれているので食べ過ぎてはいけません。1日に5,60gまでにすべきでしょう。この摂取量でタンパク質は20g程摂ることができます。
いずれにせよ、毎日の食事毎に主菜となるタンパク源を意識し、不足しないようにすることが、体の機能や体調の維持には最も大切なことであると、肝に銘じましょう。
((*)タンパク質の食事摂取基準:18~64歳の推奨量 また本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)