コレステロールの新常識(その2:検査データの読み方と改善法)
前報でコレステロールは体にとって必要な成分であり、その70~80%は体内で合成されていること、その種類にはLDL(悪玉)・HDL(善玉)・レムナントの3種があることを紹介しました。本報では検査データの読み方から、その悪影響の改善法に言及します。
1)高LDLコレステロール血症:LDLコレステロール=140mg/dL以上、2)低HDLコレステロール血症:HDLコレステロール=40mg/dL以下、3)高トリグリセライド血症:中性脂肪=150mg/dL以上。また超悪玉とも言えるレムナントコレステロール値は、総コレステロール値からLDLとHDLのコレステロール値を引けば求まります。問題となるのは血管に悪さをする指標で「non-HDLコレステロール」(善玉でないコレステロール:総コレステロール値-HDLコレステロール値)と呼ばれ、170mg/dL以上で危険、150~169mg/dLでやや危険、という判定になります。
(なお本報の一部は、NHK総合テレビの「ガッテン!」(2017.11.5放送)を参考にしました。また本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)