Dr.トムの 「食と健康」 情報ブログ

健康の視点を通して、「食」に関するタイムリーな情報を、専門家の立場から提供します。一記事は1000字以内にまとめ、ほぼ週一のペースで配信する予定です。 読者にとって、ヘルスリテラシーを養う一助になれば幸いです。

夏に向かう時期の水分補給には、「麦茶」を!

真夏日になる日も珍しくない今日この頃ですが、コロナ禍でマスクの着用が常態化する中、特に熱中症対策として水分補給が欠かせません。 経口補水液に目がいきますが、安価で手頃な「麦茶」を勧めたいので、紹介します。 お茶と名が付けば、同じ茶葉から製法…

ナッツの女王「ピスタチオ」の健康効果

前報の「ナッツ類」での具体例に「ピスタチオ」も取り上げましたが、改めて、ナッツの女王と言われている由縁を、もう少し掘り下げて紹介します。 元々は現イランなどの地中海沿岸地方が原産で、独特の味わいと実が鮮やかな緑色をしているナッツです。ナッツ…

栄養豊富な「ナッツ類」の健康への功罪

間食にちょっとつまんだり、お酒のつまみに手軽で重宝される「ナッツ類」ですが、その栄養豊富さから、単なるつまみの域を超える扱いになってきていますので、改めてその情報を提供します。 ナッツ類は種実類に分類(日本食品成分表)され、その内の木の実の…

新しいタイプのタンパク食材:大豆ミートとは?

大豆は昔から和食の食材として、日本人の重要なタンパク源(畑の肉)としての位置を占めてきました。そのまま煮豆や総菜として使われる他、豆乳にして豆腐・油揚げ・おから、発酵させて納豆・味噌・醤油など、多彩な加工食品としても重宝されています。 さて、大…

ステイホームの今こそ、「朝食」の重要性を見直そう!

我々は一日に3食(朝食、昼食、夕食)が基本の食生活を送っています。その3食の中で、多くの方は恐らく、夕食のウエイトがかなり高いのではないでしょうか。また時間がないからと、朝食を摂らない、あるいは簡単に済ます方も多いはずです。 しかし、最近の時…

体に必須の栄養素「タンパク質」の重要性とは?(その3:具体的な摂り方)

本報では、前報でのタンパク質摂取の考え方を踏まえて、具体的な摂り方を紹介します。 まずタンパク源を動物性と植物性に分けて、それぞれの特徴を整理しておきます。 A.動物性タンパク質食品(肉、魚、卵、乳・乳製品など) ・タンパク質は良質(アミノ酸ス…

体に必須の栄養素「タンパク質」の重要性とは?(その2:摂取の考え方)

前報で体のタンパク質は作られては壊されていて、常に日々新しいタンパク質を作る必要があること、そのためには体内で材料であるアミノ酸、特に必須アミノ酸が不足しないようにすること、を明らかにしました。 では毎日の食事のタンパク質摂取において、何を…

体に必須の栄養素「タンパク質」の重要性とは?(その1:推奨量と質)

コロナ禍で不要不急の外出自粛が要請されている中、筋力を保つ上でも欠かせない「タンパク質」の重要性を、今一度再認識して頂きたく、3報に渡って紹介します。 そもそも「タンパク質(protein)」の語源は、ギリシャ語の「proteios」で「第一の」とか「最も…

感染症対策:免疫力を高める食事とは?

コロナ禍の中、もし感染したら大丈夫なのか、と不安に感じている人も多いはずです。そこで、体を病気から守るとされている「免疫」について、改めて紹介します。 免疫とは、疫(病気)を免れることを意味しています。免疫力はその能力を表し、加齢はもちろんス…

今、見直されている優れた栄養食材「おから」(豆乳の絞りカス)

外出自粛の時節柄、毎日の食料調達もままならない状況ではないでしょうか。 そこで、安価で重宝な食材「おから」(保存が利くタイプあり)について、紹介します。 「おから」は、大豆から豆腐を製造する際に出る豆乳の絞りカス(別名「卯の花」)です。その大半…

体調を司る体内時計(その2:食事が及ぼす影響)

前報で、体内時計(それを調節しているホルモン)が光の影響を受けることを明らかにしました。 朝、太陽光を浴びるのが理想ですが、曇りの日でも窓際で30分位は浴びたいですし、昼間も夕日も浴びるのが良いのです。しかし実際にこれを実行するのは、なかなか…

体調を司る体内時計(その1:定義とその役割)

新年度が始まりましたが、何らかの環境が変わることで、体調が崩れることを懸念している人も多いはずで花井でしょうか。そこで、当該ブログでも配信済みの「体調を司る体内時計」の話題ですが、少し加筆修正をして更新リブログします。 一昨年のノーベル医学…

コーヒーは健康に良い?悪い?(その2:有効成分と飲む限度)

コーヒーに含まれている2大成分と言えば、「カフェインとポリフェノール」です。どちらにも共通して抗炎症や抗酸化という良い作用があります。 しかしカフェインは諸刃の剣で、よく知られている覚醒作用の延長上に集中力向上や疲労感緩和がありますが、途切…

コーヒーは健康に良い?悪い?(その1:コーヒー悪者説からの変遷)

コーヒーは日本のみならず世界中で愛されている飲み物ですが、「健康に良いのか悪いのか」、「1日に何杯までOKなのか」の論争はつきません。 そこで本報では、最近の研究成果に基づいたコーヒーにまつわる情報を提供します。 そもそもコーヒーはタバコや酒と…

糖化と酸化の健康への悪影響の予防は?

最新の前2報で、老化の元凶が「糖化」であり、終末糖化産物(AGEs)が体内に留まるのを抑える対策法について紹介しましたが、一方、体の「酸化」がアンチエイジング(抗加齢)の敵であることは、糖化が注目される以前から周知のことでした。糖化が「焦げる」に…

老化の元凶「糖化」とは?(その2:食品中のAGEs)

前報で、体の中での糖化による終末糖化産物(AGEs)の生成と蓄積が及ぼす影響(糖化ストレス)について記し、特に食後高血糖が最大の要因であることを紹介しました。この食後高血糖を予防する対策法については、前報<健康的な糖質摂取は?(その3:血糖値を上げ…

老化の元凶「糖化」とは?(その1:定義とその影響)

糖質のテーマに関連した続編として、最近話題の「糖化」について紹介します。 まず糖化の説明です。糖化といえば、以前の化学では、デンプンなど高分子の糖類を低分子の麦芽糖やブドウ糖に分解することでしたが、近年では専ら、糖がタンパク質と結びつき加熱…

健康的な糖質摂取は?(その3:血糖値を上げない工夫)

血糖値とは血中に含まれるブドウ糖の濃度を指しますが、空腹中の正常範囲は70~110 mg/dLとされています。毎食後は当然の如く上昇しますし、途中でも糖分を飲食すれば上がりますが、その時の飲食量・食べる順番や食べ合わせによって、血糖値は変わってくるの…

健康的な糖質摂取は?(その2:糖質摂取の目標量)

前報で、1日の糖質摂取量が多い場合の300g(PFCエネルギー比60%)から極端に少ない場合の60g以下まで様々なケースを紹介しましたが、本報では健康を念頭に置いた糖質の摂取量に言及します。 まず糖質摂取量の目標値を決める根拠を紹介します。 現在の日本…

健康的な糖質摂取は?(その1:糖質摂取のあれこれ)

前報の「脂質より糖質の摂取量が問題!」の中で、糖質の摂取量がPFCエネルギー比で60%程度と多い場合から、ダイエット目的での厳しい糖質制限を行う場合(もちろんその中間のゆるい糖質制限の場合)まで、ケースバイケースがあることを紹介しましたが、本報で…

脂質より糖質の摂取量が問題!

当該ブログの「健康に良い油と悪い油」でも紹介しましたが、ここ数年で「良い油・脂肪はもっと摂るべき」が常識になってきました。 また続報の「コレステロールの新常識」では、コレステロールの摂取基準(目標値)が2015年版ではなくなったのは、食事由来のコ…

アボカド(ワニ梨):その栄養価の高さと健康効果

森のバターとも称される「アボカド(和名:鰐(ワニ)梨)」は、果物の中でも特異な存在と言えます。ギネスには「世界一栄養価の高い果物」として認定されるなど、ここ10年で消費を伸ばして、その健康効果も注目されていますので、紹介します。 まずアボカドの含…

寒い冬には、「あたたかい飲食物」がお勧めですが・・・?

これから一段と冷え込む冬の季節になると、「あたたかい飲食物が恋しい」と思うようになります。特に冷え性の方にとっては、救いの神の一つかもしれませんね。 そこで、昔から知られている「体を温める食材」を取り上げ、温める調理法の長所・短所についても…

飲酒と健康(続報)

飲酒の機会が多くなる年末年始のこの時期に、丁度2年前、当該ブログの最初の投稿(2018.1.11&12)が「飲酒と健康」(その1:お酒の種類、アルコール度数と適量、その2:酔いと上手な付き合い方)でした。今回その続報として、上積みの2つの情報を提供します…

ストレスに強い幸せホルモン「セロトニン」を増やすには?

本格的な冬場に入って気温が下がってくると、寒さと共に気持ちが落ち込んでいき、ストレスが溜まってくる季節でもあります。 そこで登場するのが幸せホルモンと称されている神経伝達物質「セロトニン」です。体内でセロトニン分泌を増やすことが、ストレスに…

伝統的薬味「ショウガ(生姜)」の健康効果

気温が下がる冬場になると、体を温める働きをもつ「生姜(ショウガ)」が重宝されます。最近ではスパイシーな風味とともに、生姜湯がブームとも言われているようです。 そもそも生姜は、漢方では「百邪を防御する」と古くから処方されており、またデザイナーフ…

冬に好適な果物「(温州)みかん」の健康効果は?-更新リブログ-

「こたつでみかん」は昔からお馴染みの冬の景色ですが、そんな冬の果物の代名詞である「(温州)みかん」の健康効果について紹介します。 まず「三ヶ日みかん」が、4年前に生鮮食品としては最初の「機能性表示食品」として、消費者庁に受理(制度開始の半年後…

手軽な高栄養食品「チーズ」にブームの兆し(その2:健康効果)

前報(その1)で、チーズは優れた栄養を保つことを紹介しましたが、独特のクセがあるブルーチーズに象徴されるように、好き嫌いが目立つ食材で食卓に上りにくいのが実情です。 しかし、タピオカドリンクがブームの中、次に来るのはチーズドリンクとも言われ…

手軽な高栄養食品「チーズ」にブームの兆し(その1:定義・種類・栄養)

食品の「チーズ」を知らない人はいないはずで、多様な製品も市販されています。しかし、何となく苦手で敬遠しがちではないでしょうか。実は手軽な高栄養食品で、その健康効果も高いのです。 本報では、改めてチーズの基礎知識(その1)から健康効果(その2)ま…

胡麻(ゴマ)は栄養の宝庫!

ゴマは昔から不老長寿の秘薬とされ、「食べる丸薬」とも言われてきました。日本での生産は鹿児島県等でごく限られていて、国内流通の99%以上が輸入品ですが、市販品は多彩で手軽に入手できます。 本報では、ゴマの栄養から摂り方までを紹介します。 先ず、…